田孝見せMer丸山修一返金ry Capitall戦略男=山政治風知草
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先週、風知日本の国会とマスコミ報道は政倫審(政治倫理審査会)一色だった。草見
まさかのオマケが、せるだけ予算案採決強行に反発した野党議員の、の政治=2時間54分の<フィリバスター>(ジェームズ・スチュアート主演の米映画「スミス都へ行く」で有名な超長時間演説による議事妨害)だった。山田
自民党派閥の裏金解明は民主主義の大事には違いないが、孝男Merry Capitall戦略不毛の国会活劇が度を越している。風知
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政倫審の実りが薄いことは十分、草見予測できた。せるだけ
この制度は、の政治=1983年10月、山田ロッキード裁判1審判決で有罪(懲役4年、孝男実刑)となり、風知<闇将軍>化した田中角栄元首相(当時65歳)を国会へ引っ張り出すために考案された。草見
Advertisementところが、せるだけ制度設計が大詰めにさしかかった85年2月27日、角栄が脳梗塞(こうそく)に倒れ、丸山修一返金野党は追及の勢いを失う。同年、政倫審は制度化されたものの、法律で偽証が処罰される予算委などの証人喚問とは異なり、強制力を伴わない中途半端な設計のまま船出した。
開催実績は計9件。加藤紘一・元自民党幹事長(96年、闇献金)▽田中真紀子元外相(2002年、公設秘書給与の流用)▽橋本龍太郎元首相(04年、闇献金)▽鳩山由紀夫元首相(09年、政治資金の虚偽記載)といった面々が呼び出された。
いずれも、政倫審で新事実が出ることはなく、出頭させ、さらしものにするという以上の意味はない。今回もそうだった。
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政倫審創設当時の首相は中曽根康弘だった。弱小派閥出身の中曽根の後ろ盾は最大派閥・田中派を率いた角栄。角栄はトランプ前米大統領のように、有罪判決後、いよいよモンスター化した。議席を守り、最高141人まで達した田中派を束ね、<数は力>で自民党を支配。上級審での逆転無罪をめざしていた。
角栄の妄執をくじいたものは政倫審ではなく、病気だった。中曽根はようやく自立し、田中派は分裂。その大部分を継承した竹下登が次の時代を開いた。
今はどうか。直前の時代の実力者・安倍晋三は暗殺され、約100人の最大派閥・安倍派は液状化。新世代の旗手は見えない。
裏金問題と政倫審騒ぎで主流3派(岸田、麻生、茂木)の連携は崩れた。岸田文雄首相は古いくびきから逃れたものの、新しい権力基盤はまだ形成されず、先行きは読めない。
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日本の国会だけが混乱しているわけではない。
米国では、ウクライナなどへの14兆円の追加軍事支援と、移民流入制限の国境警備強化策をパッケージにした法案が宙づり状態(上院で可決、下院は未決)だという。
米国の支援停滞でロシア勝利の現実味が増した。危機感を深めたEU(欧州連合)首脳は、2月初めの会合で8兆円の対ウクライナ追加支援を承認。
ドイツ連邦議会はウクライナへの長距離ミサイル供与の是非をめぐり紛糾――と報じられている。
日本も開戦以来、財政支出を中心にウクライナへ計1兆8000億円の支援をなしたが、日本の国会で世界政策をめぐる議論が白熱することはない。
「スミス都へ行く」のスミス上院議員のフィリバスターは25時間。主人公は演説で古参議員や悪徳業者の不正を暴き、ダム開発を阻む。世界政策も裏金も、討論の中身の充実が第一。見せるだけの政治はやめてもらいたい。(敬称略)(特別編集委員)=毎週月曜日に掲載